最近TVのCMなどでよくみかける「Indeed(インディード)」。
求人情報を扱ったサービスということは分かるものの、詳しいことはよくわからない、という人も多いのではないでしょうか。
今回はIndeedと従来の求人広告との違いについて、大きく5つに分けて解説いたします。
求人情報を探すのにインターネットを利用する人は多いと思いますが、いくつもの求人サイトをまわらないと、希望の求人情報にたどり着けないことも往々にしてあります。
時間がかかるうえ、複数のサイトで同じ内容の求人情報を見かけることも多く、もっと効率的に情報が見られたら、と思うことはありませんか?
Indeedは希望する職種などのキーワードと勤務地を入力するだけで、インターネット上にある求人広告の中から、希望にマッチしたものをまとめて表示してくれるサービスです。一言で言えば、求人情報だけをGoogleやYahooのような検索エンジンのように表示してくれるのです。
Indeedなら従来の求人サイトに掲載されている情報はもちろん、会社HPに直接掲載している求人情報も表示してくれます。
従来の検索方法ではなかなか見つけることができなかった企業への応募もしやすくなりました。
Googleなどの検索エンジンと同様、Indeedのシステムはインターネット中のウェブサイトを巡回し、求人情報と判断したページをピックアップして掲載しています。
その結果、求人情報は正社員が約80万件、アルバイト求人は約90万件という大量の情報からユーザーの希望にマッチした求人情報を表示できるのです。
とある国内大手求人サイトでは、扱う求人件数は8,000〜9,000件程度であるため、圧倒的な情報量であることがわかります。
Indeedのユーザー数は、国内大手の求人サイト利用者の10倍以上です。
ユーザー数 | |
Indeed | 約2,000万人 |
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求人サイトR | 約200万人 |
求人サイトA | 約80万人 |
求人サイトT | 約100万人 |
これは、先述した掲載情報の多さに加え、Indeedならユーザーとして利用するために面倒な会員登録は不要という点も大きな理由の1つとして挙げられます。
詳細情報を見たり、求人に応募するために、別の求人サイトへの会員登録が必要なケースもありますが、最終的に会員登録をすることになったとしても、応募する求人を絞った後なら、手間が省けるでしょう。
Indeedなら求職者の手間を必要最小限にすることができ、効率的な求職活動が可能になるのです。
従来の求人サイトのほとんどが、求人情報を掲載するために利用料金がかかります。
一方、Indeedには、スポンサー求人広告(有料広告枠)とオーガニック求人広告(無料広告枠)があり、企業側でどちらの枠で掲載するかを選ぶことができます。無料で広告を掲載できるというのは、予算が限られた企業にとっては嬉しいサービスといえるでしょう。
ただし、スポンサー求人広告には次のようなメリットがあり、オーガニック求人広告よりもクリック数が約5倍に増えたデータもあります。
・Indeedの検索結果で上の方に表示される
・ハイライト表示される
・求職者が検索したキーワードや求人広告の表示・クリックの回数のデータが手に入る
特に3つ目のデータは、求人広告の内容改善にも大きく役立つものです。
例えば、広告の表示回数は多いのに、クリックされた回数が少ない場合、広告原稿のアピール性が低い可能性が考えられます。
また、ユーザーが入力したキーワードを分析することで、どんなユーザーが自社の求人広告に興味を示していたのかがわかります。
このようなデータを活用することで求人広告の内容を改善できれば、「欲しい人材」の応募率をアップできるでしょう。
従来の求人サイトのほとんどは、結果にかかわらず求人件数に応じて利用料金がかかるものでした。
つまり、掲載期間内であれば、掲載している求人情報のPVがどれだけあっても、逆になくても料金には反映されないというものです。
この形式では、実際に応募者数が少なかったとしても求人広告を掲載している側に利用料金がかかり続けるため、無駄な経費が発生してしまいます。
その点、Indeedの有料広告なら求人情報のクリック数に応じて利用料金が変わる、成功報酬制の「クリック課金型広告」です。求人情報の閲覧者が少ない場合にはそのぶん料金も抑えられ、無駄のない人材募集が可能となります。
区切られた期間によって料金が決まるケースが多い従来の求人広告とは違い、Indeedはチャージ制(先払い)で月単位・日単位の予算を決められます。利用料金の調整や変更は簡単にできるのも便利です。
例えば、20万円をチャージし、掲載期間を3ヵ月予定にした企業のケースです。
・1ヵ月目は、求職者確保のために10万円分を消費
・2ヵ月目は、1ヵ月目である程度の求職者が確保できたため、5万円に変更
・3ヵ月目は、2ヵ月目までに必要人数の確保ができたため、残りの5万円は次回求人まで残しておく
このように、予定よりも早く人材が確保できた場合は、残金を次回の求人まで取っておく事もできるので、無駄がありません。
Indeedでは、1日あたりに利用できる金額も設定できます。1クリックの料金は、上限クリック単価を設定後、入札で表示広告が決まります。
エンジニアや医療系などは競合企業が多く、クリック単価が高くなる傾向があります。
予想以上のクリック数があった場合は、1日の予算を使い切った時点で終了することも可能ですし、クリック数が少なく予算が残った場合は期間を延長することもできます。
効率的に求職・求人ができるIndeedですが、求人情報を掲載させるための条件も設定されています。
具体的には、下記の基準をクリアする必要があります。
(1)自社HPに採用情報のページがある(無料掲載は6件以上の掲載が必須)
(2)求人情報はHTML形式である(PDFやWordドキュメントは不可)
(3)1求人につき、1職種名が簡潔に記載されている
(4)各採用ページの求人情報に応募方法が明記されている
(5)仕事内容に「詳細」「会社情報」「勤務地」が記載されている
(6)他の求人サイトや配信サービスにリンクしていない
(7)1職種1勤務地ごとにページが分かれている
(8)求人応募のために課金が必要など、お金が発生するシステムがない
(9)会員登録なしで仕事内容の詳細が見られる
(10)在宅勤務の求人情報は含まれていない
日本では、ユーザーの約85%がスマートフォンなどのモバイル端末から検索しているというデータもあります。求人広告の表示件数や応募数を増やすには、モバイル対応は必須と考えたほうがいいでしょう。
スマートフォン経由でIndeedに表示させるためには、更に2つの条件が追加されます。
(1)採用ページがスマートフォン対応になっている
(2)PCとスマートフォンの採用ページのURLが違う場合、リダイレクト(画面切り替えが自動で行われる)になっている
Indeedは従来の求人サイトとは大きく異なり、時間面・コスト面も効率的に抑えることが可能です。求職者側から見ても、希望の職種の求人広告を効率的に探すことができます。
しかし、Indeedに掲載されるためには、さまざまな掲載基準をクリアする必要があり、検索キーワードや料金の設定にはある程度の知識が必要となることも。
初めてIndeedを利用する場合、また、より効率的に利用したいと考える場合には代理店へ依頼するのも手です。
代理店によって初期費用や運用費が異なりますが、検索キーワードや料金といった面倒な調整をプロの視点から行ってくれます。
よく調べたうえで、ぜひ自社にあった求人広告掲載方法を見つけてみてくださいね!